世の中には、頭のいい人がたくさんいます。しかし、頭のいい人がすべて出世したり成功するとは限りません。では、どのような人が出世したり成功するのでしょうか。
多くの人が指摘するのは、情報収集能力が高く決断力のある人という点です。なぜ情報収集能力が重要かというと、物事を判断するうえでその基礎になるからというのが理由といえます。つまり、ヤマ勘やあてずっぽうで物事を判断せず、できる限り多くの情報を集めことが最初の一歩です。そして、それらの情報を検討したうえで最善策を講じるというロジックを持てる人が、組織で求められるからだといえます。しかし、情報をたくさん集めるためには、その手段が必要になります。そのためには、普段からの人脈作りが大切です。誰でも簡単に入手できる情報には、あまり価値はないでしょう。豊富な人脈ネットワークを構築しておけば、いざという時貴重な情報を入手することができます。
そういったネットワークを作るためには、積極的な社内政治がものをいうのです。日常的に幅広い人と交流を深め、恩を売ったり貸しを作ることも重要です情報を得るには、情報を対価で与えるというのが常識とされています。情報が高度化すればするほど、その傾向は高まるでしょう。しかし、せっかく掴んだ貴重な情報も、分析能力が劣っていてはまさに豚に真珠・猫に小判という結果になるのです。社内政治に精通する人間は、この分析能力も要求されます。さらに、分析した結果に基づいて果敢に決断する勇気も併せて求められます。
このように、組織の中でのし上がる人物には、社内政治を基礎にしたいくつかの資質が不可欠な要素だといえるようです。